2008年3月29日に開催予定の、「卒業50周年記念33化学系同期会」で学生時代の写真を集めて、会場でスライドショーを計画しており、その資料作成を、電化会の山添さんと2人で担当することになった。
    まず手始めに、化工会と応化会の卒業アルバムを電子ファイル化することにした。ところがこれが結構大変な作業だった。以下に作業記録と、ファイルの各種の開き方を書きますので最後までご覧いただきたい。
  1. アルバムの製本をバラス
        卒業アルバムの各ページをスキャナーで画像化するには、アルバムを1枚、1枚にバラス必要があった。 化工会の卒業アルバムは自分のものだからどんなにばらしても問題ないが、応化会の卒業アルバムは内田さんから借りたものだから、余り手荒なことは出来ない。
        何しろ釘が5本も打ち込まれていたので、1週間ぐらいどうするか考えたがよい方法が思い浮かばないので、思い切ってドライバーで 90°に曲がった釘をまっすぐにし、ばらしにかかった。各ページの用紙の間に薄い紙が挟んであるが、束ねてある側は50年近い歳月で劣化していて元通りの復旧は不可能であった。
        卒業アルバムの写真であるが、コロタイプ印刷 (昭和30年代の学校の記念写真アルバムなど、少量多品種の写真印刷分野に用いられていたが、コロタイプ印刷では、単色(モノクロ)表現が限界だったので昭和40年代も半ば、卒業アルバムのカラー化の要望が高まり、コロタイプ印刷からオフセット印刷への移行した) のため50年近い歳月で画面(写真)が劣化し、名前等の文字も消えかかっているものもあった。


  2. スキャナーでの画像化と2枚の画像の合成
        次に各ページをスキャナーで画像化しようとしたが、A4より大きいので、2枚に分けてスキャンせざるを得なかった。 そのため2枚の写真をつなぐ必要が生じた。 2枚の写真の合成には、色々なソフトを試行錯誤の結果、Canon Pixusプリンター付属の、PhotoStitch というソフトを用いた。 2枚の画像を歪みなくスキャンすれば簡単に合成できることがわかった。
        スキャニングは、カラーモードを「白黒」では後で色調補正が出来ないので、「グレースケール」で行った。


  3. 画像の色調補正とトリミング
        合成した各ページの画像は、さらに Photoshop CS2で開いて、色調補正のところにある「レベル補正」を行った後、画面を出来るだけ大きくするためトリミングを実施した。


  4. アルバムの復旧
        各ページと、その間の薄い紙は出来るだけ元通りに揃え、綴じてあった糸の束を通し結んだが、釘を打たないとガタガタであった。釘を打つと一寸見栄えがよくないが仕方ないので、5本の釘を打ち、応化会のアルバムを内田さんに返却した。後で考えるともう少し丁寧に釘を打てばと思ったが、後の祭り、内田さんご容赦ください。(簡単に書きましたが、結構大変な作業だった)


  5. 電子ファイルアルバムの作成
        アルバムの電子ファイル化の目的は、卒業50周年同期会の会場で、エンドレスのスライドショーでの使用であるので、最初は Microsoft Office Powerpoint でアルバムを編集し、これを33化学系同期会Web (大抵の人はホームページという)に掲載したが、表示方法に自由度がないとの指摘をいただいた。
        そこで、Adobe Acrobat 7.0 Professional を用いて pdf ファイルを作成し、現在はこれを33化学系同期会Web に掲載してある。しかし pdf ファイルもWebで開くと表示方法に自由度がない。
        正月中Trial & Error で検討の結果、Web ページから、「ファイル」メニュー → 「名前をつけて保存」で、自分のハードディスクにファイルを保存し、これを開いて見るのが最良との結論である。
  6. 以上


    2007年1月6日
                                      出山 基 (化工会)

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