2005年2月16日は京都議定書(1997年に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で採択された温室効果ガス削減のための議定書)が発効した日です。これにともなって日本が負うべき課題は多く、国内にも様々な意見がありますが、私は一歩前進と受け止めています。我々の現役時代にはオイルショックがあり、製造業を中心とした省エネ努力の中で、その克服に汗を流したものですが、今回はエネルギー需要の増加が止まらない民生関係にまで広げた動きが必要で、政治の力が問われると考えています。

さて、京都議定書が採択されるに至ったそもそもの始まりは、京都会議の5年前、<1992年にリオデジャネイロで行われた「環境と開発に関する国連会議(環境サミット)」にあります。ここで12歳のカナダ少女セヴァン・カリス=スズキが行ったスピーチをご存じでしょうか。「どうやって直すのか わからないものをもうこわしつづけるのはやめてください」と大人達に迫り、感動を巻き起こしたと伝えられています。伝説のスピーチとまで言われるようになったスピーチといきさつは以下のサイトを参照して下さい。
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~yu-walk/kankyo-50-01.htm

すでにご存じの方ももちろんいるでしょう。私が知ったのは3年ばかり前でしたが、自分たち子供の未来を守るために、はるばる乗り込んで総会でスピーチをするまでにこぎ着けた行動力に驚歎するとともに、その内容の迫力に圧倒される思いでした。彼女はその後、「国連地球憲章」起草委員に起用されるなど活発な活動をしながら、大学では生態学を修め、持続可能な世界を目指した取り組みを継続しているようです。今後を注目していきたい女性です。
http://www.windfarm.co.jp/severn/severn_index.html

私は1998年からKKML(蔵前工業会メーリングリスト)に入っていますが、そこで紹介を受けた環境をテーマとするメーリングリストに加入し、以来4年半ばかり関わっています。これといった趣味を持たない自分にとって、この関わりが生活に張りをもたらしているように感じています。

ここには枝廣淳子さんという女性が絡んでいまして、彼女が日本の環境情報を世界に発信し、頑張っている日本を紹介しようとして始めたNPO「Japan for Sustainability」(JFS)のサポーターとなっています。2年半になりますが、発信した情報が812件(3月11日現在)。皆さんの関係した企業の情報も入っていると思います。以下のサイトを乞参照。
http://www.japanfs.org/index_j.html

JFSはボランティア主体で運営されており、私は検索された環境情報を350〜500字の日本文にまとめる和文チームに所属、この和文を英訳チームが訳し、ウェブチームが発信する手順です。各段階には厳しいチェックがあり、著作権問題から取材、文章の書き方まで常に勉強です。ただ、技術関係をやってきたメリットはあるものと自負していますが。

JFSが月1回出だしている英文ニュースレターの購読者数は、昨年末で172ヵ国、5291人、12月のホームページアクセス数22,090と過去最高になっており、海外からの反響も増えているようで、やり甲斐があるというものです。

ボランティアの作業は全てメールで行われますが、関係者はほとんど女性です。学生からお年の方まで含めて、能力、意欲にあふれた優秀な女性達のパワーを感じます。女性にはお茶くみやコピー位しか期待してなかった(させなかった)現役時代を顧みる時、特にその感が強いです。時に行われるオフ会などには出かけていって、目耳の保養をしています。さすがに病気や健康の話題は出ませんね。

ホームページに交代で近況(題材に制約なし)を載せようという話になって、まず、隗より始めれば、次はどなたかに依頼しやすいと考えて書き始めましたが、女性の話になっているのに我ながら驚いています。そういえば今の環境大臣も女性ですね。ということでそのうちどなたかに原稿依頼をしますので、よろしくお願いいたします。もちろん寄稿大歓迎です。


2005年3月11日
                                  小柴 禧悦

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