横浜市ではG30(ゴミを30%減らす)運動が進められています。 我が家の地域は昨年の10月から、細かな分別収集が始まりました。
月曜日はプラスチック類、水曜日は紙・衣類、金曜日はPETボトル・缶・瓶類と、いわゆる資源ゴミの収集日となり、一般の家庭ゴミは火・木・土曜日に収集されます。
新しい分別収集が始まって驚いたことは1週間に貯まるプラスチック量の多さ、嵩の多さです。
これらのプラスチックを資源ゴミとしてアンモニア原料に再利用するPLASTIC CHEMICAL RECYCLEの現場を見学する機会がありました。

4月24日、アンモニアプラント建設40周年記念会が昭和電工鰍フ川崎工場で開催され、当時の建設に携わった人たちが40年振りに一堂に会しました。
メーカーとしては日立製作所と神戸製鋼所が招待されました。小生もその一員です。
昭和40年に編成された昭和電工鰍フ建設チームは蒼々たる約50名、東工大卒は7〜8名居られたと思います。その中に同期で藤田研卒の上田真弘君が若手として参画していました。
今回の40周年記念会は彼の尽力で開催されました。
小生は日立側の設計者でしたが、ユーザー・メーカーの立場を越えて、深夜まで熱心に打ち合わせをしたことが懐かしく思い出されます。 アンモニアプラントはICI(英国)法でナフサを原料として設計・建設されました。
その後、石油精製オフガス、コークス炉ガス、天然ガスとの併用と変遷しましたが、現在は川崎市と横浜市で分別収集された使用済みプラスチックと東京ガスからの天然ガスが原料です。
記念会では先ず、40年前に建設し、未だ順調に稼働・収益源となっている設備と久々に感慨深くご対面をした後、最近建設された使用済みプラスチックのガス化設備を見学しました。
ゼロエミッション型設備で製造されたアンモニアは EcoAnn と登録商標されています。
ガス化設備の概要や、使用済みプラスチックのリサイクルの現状(排出量、リサイクル方式など)については、昭和電工鰍フHP http://www.sdk.co.jp/ecoann/koutei.html をご覧下さい。
尚、2003年の使用済みプラスチック総排出量は約1,001万t、有効利用は58%、その内ケミカルリサイクルは未だ3%です。

引き続いての祝賀パーティーでは、和気藹々、昔話に花を咲かせました。

小生は、昭和電工殿に引き続いて、日産化学(富山)殿、旭化成(水島)殿のアンモニアプラントを設計・建設しましたが、これらも現在順調に稼働しています。
我が国で稼働中のアンモニアプラントは7基となり、その内3基の建設に携われたのは、小生を鍛えて下さった昭和電工殿方々のお陰と感謝しています。

現役の頃、ゴミ出しは全くしたことはありませんでしたが、最近は抵抗無くゴミ出しをしています。皆さんは? プラごみをお出しの際、上田・大橋の今昔の出会いエピソードを一笑?して頂ければ幸いです。

  

2005年5月1日
                                  大橋 貞雄

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