初めてのグループツアーで、チェコを大急ぎで一周しました。プラハ、ブルノ、チェスキークルムロフ、カーロビバリー、ピルゼンをまわる、ゆったりとした楽しい旅行でした。この旅行でいろいろ楽しい思い出ができた。特に予期せぬプラスアルファが3つあった。(掲示の写真はクリックすると大きくなり、場所も表示されます。)

    一つはKさんと知り合い、訪問先のスポットがかってどのような時代背景のもとで存在したか、について関心を持つことを教えていただいたこと。これは、ただ漠然と観光説明を聴いているのみではなく、その時代背景を正しく反映しているか、気にしながら楽しむことの大切さを教えてもらいました。

    二つ目はMさんに出会い、今までやったこともない俳句に挑戦する機会を与えられたこと。無知を承知で一句を物し、若干しかしすばらしい指摘でよさを増した経験は貴重でありました。

        "菜の花や ボヘミヤの野の 目にやさし"

はじめは野ではなく、里であったがよく考えれば里には人が住むことが条件であり、日本語の的確な使用を指摘された感じがしました。それにしても、Mさんの産経俳壇への入選はすばらしい快挙とお祝いして祝杯をあげた経験は忘れられない思い出となることでしょう。ちなみに入選句は

        "夏めくや 朝の茶坊の モダンジャズ"

そこで恥ずかしながら駄作を披露します:

        "宮田兄 口止めつきの 酒に酔う"
        "入賞に うれしはずかし 俳句読み"(注:これはMさんが好まない句のようです。)
        "先輩に 勇気付けられ 五七五"
        "蒸し暑き ルール無視の 五七五"

Mさんからいただいた句を紹介します。

        "梅田さん ピルゼン麦酒 おいしいぞ"
        "朝刊に わが句を見たり 青葉風"
        "わが句友 ひとり増えたり 夏の旅"(注:句友はクユウと読む)

やはり先輩格、なかなかマネのできないものと実感した次第。

    三番目は、Nさんとの出会い。フォトマニアでプロ級の腕前、出先で5時起き、タクシーをとばして撮影現場へ向かう取り組み方に感嘆しました。大学時代にはカメラに凝っていた自分。今回その頃を思い出させていただきました。光と影の微妙なバランス、帰宅後インターネットで野瀬さんの作品を見てまた驚き、若干のファイトが沸いてきた感じです。 旅の思い出といっても、このような人との出会いは、観光とは一味違う思い出になりました。
                                              (送付された野瀬さんの作品)⇒

    関係者に感謝。
    今回の旅行の目玉は、プラハの春音楽祭でヤンソンス指揮 バイエルン放送響のべートーベン英雄とトボルジャーク交響曲8番を聴くことであり、最近の流行を反映して、かなり速いテンポの演奏でした。アンコールにスラブ舞曲も追加され、とても充実した時を過ごしました。

    観光グループツアーのよさを十分味わえた10日間でした。


2005年6月14日
                                  梅田 富雄

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